Michael Tilson Thomas: Music and emotion through time
とても良い講演を発見したので紹介したいと思います。題して、「Lessons from fashion’s free culture」by Johanna Blakely。自分は音楽畑の人間なので、ファッション業界の細かい著作権法については本プレゼン内で聞いた事くらいしかわかりませんが、もっと大きな視点で大事な事を考えさせられました。
Blakelyさんのプレゼンで素晴らしかったグラフ(クリックで拡大):
業界規模を表してるグラフ内の右のちぃーーさな棒3つありますよね?そちらが音楽、書物と映画です。それに対して、桁違いの食べ物、車とファッション業界。実用性を考慮すると必然とかという議論をしたい訳ではありません。
「服」というプラットフォームの性質上、オープンにせざるを得なかったファッション業界は、そのおかげで時代にあった健全な成長をしてきた。(不況の影響は別論点)コピーされても、ブランドを保つためにデザインに思考をこらしてきた。「芸術性」、「個性」をデザインに活かしてブランド力を構築する手法も、オープンの性質の産物。
芸術性や個性のないブランドは、結果的には実用性がありません。当然、実用性のないブランドには成長がありません。
今、音楽業界はここに来てるんではないでしょうか。 実用的な音楽=成長(セールス)と考えてはいたものの、芸実性、個性を見失っていたため、そもそもブランドとして弱く、実用性に欠けていく。ファッション業界に見習うべし、フリーカルチャー。
(講演pdf)
やっぱり、というか自分も前からこれ言ってるんですよ。
これからは、「誰もが音楽家」の時代がすぐそこまで来てます。全く音楽を作った事のない人にとっちゃ、「はっ?」って、感じでしょうけど、ブログやってますか?twitterやってますか?食べログ?mixi?どこかで、レポーターだったり、ジャーナリスト、発信者になってたりしませんか?少なくてもSNS、ブログなどのプラットフォームが出来るまでは、世界にコストゼロで発信することは不可能でしたよね。
プラットフォームのゼロ化によって、誰もがジャーナリストになれる時代だということにいつの間に全く違和感のない世の中になってますよね。音楽もすぐそうなります。投信とかと一緒で、従来のレコード会社は常に株主のために音楽を制作し続けなければならない使命があって、景気が悪くなると共にリスクをヘッジして売り上げを維持するために作る音楽(商品)に様々の工夫をこらしてきました。それが「音楽を作る」という行為として健全なのかまた大き過ぎる別問題なので、今日は置いといて、、
さて、「誰もが音楽家」の世の中はどんな世の中なんだろうか。このヒントは出版業界にあるはずです。ビジネス的に言うと、レコード会社、アーティスト(事務所含む)は著者、新聞や雑誌に見習うべき。
大事なのは大手なので、ポップスに関して言うと
従来のポップス(マス音楽)は、配信型へどんどんシフトする →制作ツールのコストは減少 → 「マスが好む音楽=ポップス」が「マスが作れる音楽=ポップス」へシフト→ 過剰供給なマスプロダクトはある程度淘汰される→ 残ったものはマスがカルチャーとして共有したいポップアイコンとしての価値が高まる → 「ポップカルチャー」と「音楽」が改めて分裂する
かなり乱暴な展開図ではあるが、(いつか改めて未来予想図を書こうと思います)とにかくget ready to become an artist/musician!!

TEDサイトのファンである以上、このイベントは気になります。
TEDとは、
「Ideas Worth Spreading」の価値観の下、あらゆる分野のフロンティアで活躍する人々が各々のアイディアを発表し合うカンファレンスを主催しています。TEDと いう名は、Technology、Entertainment、Designの頭文字からつけられています。T、E、Dは分野を超えてつながっている、ま た、より明示的に繋がた世界が広がっていくというある種の予見を示したものでした。現在はT、E、Dの三分野に収まらず、あらゆる分野における世界最先端 のアイディアを発表し合うカンファレンスが毎年アメリカ西海岸にて開催されています。
TEDxSeedsは, TEDの”ideas worth spreading”の精神に共感したメンバーの「日本人のための日本人による日本のTEDをやりたい」という想いから創られたカンファレンス。
前回、PSFKの日本イベントに出席しましたが、やはり海外のサイトのため、どうしても外国人が圧倒的多かった。(自分もほとんどどちらかと言うと外国人だが…)
とにかく、とりあえず出席してみようと思ってます。